足が短くて動きが可愛いマンチカン。人気の猫種ランキング1位のスコティッシュフォールドに続いて2位に輝いています。しかしこんなに人気なのに「可哀想」という噂を耳にしました。どうしてなのか、調べてみました。
するとわかったのが、足が短いのは「骨軟骨異形成症」という遺伝疾患だということがわかりました。耳が折れているスコティッシュフォールドも同じくこの疾患です。
足が短かったり、耳が折れているだけなら可愛いからいいじゃない。と思うかもしれませんが、そうではありません!
この疾患は四肢の関節に骨瘤ができ、神経を圧迫して激しい痛みを伴う場合があります。
愛猫がそんな痛みに苦しむ姿を見たくありませんよね?それなら「可愛いならいい」なんて言っていられません。
この記事では
- マンチカンが早死すると言われている理由
- 飼ってから後悔しないためにどうすればよいか
- 飼ってはいけない猫ランキング
- 飼いやすい猫ランキング
をまとめました!

もし今あなたが「猫を飼いたいな~」と思っていてどの猫種にしようか悩んでいるなら、この記事を読んでよく考えてみてくださいね。
マンチカンは人間のエゴで生まれたのか


足が短くて「歩く姿が可愛い」と人気のマンチカンですが、その歴史はそんなに深くないです。
最初に発見されたのはイギリスで、その後にロシアで発見の報告がされました。その後1983年アメリカのルイジアナ州で保護された猫が短足だったそうです。
当時はもしかしたら「新種発見!」と思われていたかもしれませんが、研究の結果「突然変異」だということがわかりました。
同じような猫を増やす時は、遺伝子疾患の恐れを減らすため短足以外の猫と交配させなければいけません。増やそうとするとどうしても遺伝子疾患の危険が伴うからです。
マンチカンの健康を心配する声が上がりましたが、現在は問題がないとされ1995年にネコの血統登録機関「TICA」に猫種として認定されました。
しかし以下のような話も聞きます。
早死するといわれている
マンチカンの平均寿命は11~12歳といわれていて、室内飼い猫の平均である15歳より短いので「早死」といえると思います。
短足の猫同士で交配すると致死遺伝子を強く引き継ぐため、高確率で死産や奇形などが起こります。最悪の場合、死産や生まれてすぐ死んでしまう子もいます。
そうなるともっと早死の確率が高い猫種といえますね。
奇形児が生まれやすい


短足同士の子供は奇形などの障害を持って生まれる確率も高くなります。
骨に奇形のある猫の遺伝疾患「骨軟骨異形成症」というものは発症すると一生疼痛があって苦しむといい、スコティッシュフォールドの耳が折れているのもこの遺伝疾患が原因といわれています。(ほぼ100%羅患している)
「可愛いネコを売って儲けたい」という人間のエゴのせいで、今日もどこかで犠牲になる子がいると思うと心が痛いです。
違法ではないので秘密裏に交配されている
現在(2023年4月)は何の規制もないので、見えないところで短足×短足の交配をしているのが今の状況です。短足であれば短足であるほど良いとされているマンチカンなので、長足の子が生まれると販売価格は短足の半額になります。
あまり考えたくはないですが、悪徳ブリーダーだと長足の子を殺処分しているかもしれないと思うと、何としてでも止めないといけないという気持ちになります。
飼ってから後悔しないためにどうすればよいか


突然変異のネコを交配させて生まれた猫なので、健康に問題が多いともいわれているマンチカン。起こると予想できる疼痛を鎮めるために治療を続けないとなりません。
人間もそうですが、動物も保険に入っていないと病院代が膨大な額になることが考えられます。一回行って治って終わりならよいのですが、マンチカンの場合はそうもいきません。少しでも快適な生活を送るために、定期的でこまめな健康診断やレントゲンが必要です。
そして、愛猫を早くに亡くすことになるかもしれないということも忘れてはいけません。他の猫種より短い一生なら、少しでも快適に幸せに暮らして欲しいですよね。
なので、マンチカンを飼いたい!と思うなら、動物保険に入ってきちんと治療してあげられるようにするのが、私たちにできることだと思います。
飼ってはいけない猫とは


飼ってはいけない猫は、どう猛な性格、純血種、長毛種です。その理由をお伝えします。
どう猛な性格の猫
どう猛な性格の猫は、飼い主や家具・壁などを引っ掻くことがあります。賃貸の場合は壁紙がボロボロだと退去時に費用がかかるので、当てはまる人はおすすめできません。
持ち家や、そういう猫を手なずけるのが好きという人にはおすすめです!
純血種
純血種は、「血統書(家系図)」が印行されている猫種です。歴史ある血を守るため、兄弟や親せきと交配を繰り返したということです。
どのように生まれた猫なのかが分かりやすいというメリットがありますが、親の遺伝子を強く受け継ぐため「遺伝性の疾患」にかかりやすいというデメリットもあるので注意が必要です。
ラグドールやメインクーンが代表例です。
長毛種
長毛種(ペルシャ猫やラグドールなど)もおすすめできません。
なぜなら、被毛のお手入れが難しいからです。どの猫もだいたい毛は抜けますが、特に長毛種だと毛が長いため落ちていると気になります。
以上の点から、猫を初めて飼う人、ブラッシングをする時間がない人やこまめにできない人、部屋を綺麗に保っていたい人にはおすすめできません。
しかしブラッシングには色々なメリットもあるので、猫とスキンシップをたくさんとりたい人や抜け毛が気にならない、もしくは掃除をするのが苦にならないという人にはおすすめです!
ブラッシングのメリット
- 猫とスキンシップがとれる
- 体に異変があればすぐに気づける
- ノミやマダニにすぐ気づき病院へ連れていける
- うまくやれば猫との絆が深まる
※ノミやマダニは自己判断で駆除せず、動物病院で診てもらってください!ノミは小さいですが吸血しますので、放置すると猫が貧血になったり、寄生虫の原因にもなります。マダニも様々な感染症や貧血の可能性があり、放っておくと危険です!市販の駆除薬もありますが、きちんと病院で診てもらった方が確実です。
猫は室内飼いが多いと思いますが、飼い主さんが草むらで服に付けてくることもあるので、ブラッシングしてあげると発見が早くていいと思います!
それと、マダニは無理に取らないでください!無理に取ると胴体だけがちぎれ頭が残ります。そうなると化膿やウィルス感染することがあります。
ブラッシングのコツ


- 猫が嫌がったらやめる(また次回にする)
- 優しく、よい言葉をかけながらする(いい子ね、気持ちいいね、など)
- 気持ちよさそうにしていたら、そこを重点的にしてあげる
以上に気を付けるとよいでしょう。
私は猫の爪切りの時にもやっていましたが、最後まで頑張ってくれたし、信頼関係を保つことができたと思っています。猫の性格にもよると思いますが試してみてくださいね。
飼いにくい猫ランキング
せっかくお迎えしたのに相性が悪く、お互い幸せに暮らせないと悲しいですよね。そうならないためにも、猫の性格を知ってどの子を家族にするのかを決めましょう。
これから飼いにくい猫をランキング形式で紹介しますので、参考になさってください!
飼いにくい猫1位:シャム猫


理由は、とても活発で神経質なところがあるからです。活発な猫は家の中でも大暴れするので、テーブルの上の物を落としたり、走り回って騒がしいでしょう。マンションなどの賃貸の方は特におすすめできません。
また、鳴き声も大きいので注意が必要です。抱っこを嫌がるので、猫を抱いて可愛がりたい人には不向きです。
飼いにくい猫2位:ベンガル


イエネコとベンガルヤマネコという野生ネコの間に生まれた猫なので、とってもワイルドです。動き回れる広いスペースが必要なので、マンションや狭い一軒家の人にはおすすめできません。
野性的ですが賑やかな場所が苦手なので、小さい子供がたくさんいたり、他の動物が一緒に暮らしているとストレスがたまるので、そういう家庭にもあまりおすすめできません。
でも見た目がヒョウみたいでかっこいいですよね~!
飼いにくい猫3位:スフィンクス


スフィンクスは毛がほとんど生えていない猫です。アレルギーのある人は飼いやすいとも言えますが、温度管理が必要ということで飼いにくい猫といえます。
スフィンクスは活発な性格なので、家の中を動き回ったり高い所に昇り降りしたがります。狭いスペースにキャットタワーなどおもちゃを設置すると、遊んでいるときにどこかにぶつかってしまうことが考えられます。皮膚を守る役割の毛がないので、ケガをしやすいので注意が必要です。
毛がないからお手入れをしなくてよいかというと、そうではありません。皮膚を紫外線から守ったり、シワの中に汚れがたまって炎症を起こさないように、こまめに濡れタオルで拭いてあげないといけません。
気配り上手な人が、スフィンクスの飼い主にふさわしいでしょう。
飼いにくい猫4位:アビシニアン


運動量が多いので、部屋のあちこちを駆け回ることもあります。また、好奇心旺盛なので何かをみつけ前足でチョイチョイし、その振動で上の物が落ちてくるかもしれません。
可愛いからといって黙認せず、毅然とした態度でしつけができる人におすすめの猫です。しかし猫はきまぐれなのでしつけるのはかなり難しいと思います。飼い慣れた人の方が良いでしょう。
甘えん坊な性格なので、他の猫を可愛がったりするとヤキモチを焼き気性が荒くなることがあるようです。アビシニアンがかまってほしそうなとき、きちんと相手をしてあげられる人にはおすすめです!
飼いにくい猫5位:ノルウェージャンフォレストキャット


体が大きい猫を飼いたい人には向いていますが、家が狭い人にはおすすめできません。穏やかな性格なので飼いやすそうに感じますが、被毛のお手入れが大変なので注意が必要です。また、体が大きい分力も強いし重たいです。飼い主さんにもパワーと体力が必要でしょう。
ノルウェージャンフォレストキャットは生まれてから3~4年で成猫になるので、高カロリーな食事をたくさん用意できる人がよいでしょう。
飼いやすい猫は?
反対に、飼いやすい猫もいます。それは、雑種、アメリカンショートヘアー、アビシニアン、シャム猫です!
1位:雑種


雑種は、色んな遺伝子を持っているので身体が強く、長生きする傾向があるようです!1秒でも長く一緒にいられるのは、嬉しいですよね。
私も雑種の猫を飼っていましたが、18年間も生きてくれましたよ!
2位:アメリカンショートヘアー
アメリカンショートヘアーは短毛なので手入れも簡単なので人気です。愛嬌があり人懐っこい猫が好きな人におすすめです。
3位:アビシニアン
耳が大きくてすらっとした足が特徴のアビシニアンも、人懐っこく甘えん坊です。猫と親密になりたい人におすすめです。
同率3位:シャム猫
飼いにくい猫1位に輝いてしまったシャム猫ですが、飼いやすいと感じている人も多いようです。性格は甘えん坊、毛が抜けにくいのも人気の理由のようです。
まとめ
マンチカンがどうしてかわいそうなのかまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
一緒に人生を共にしてくれる大切な家族を、気軽な気持ちで飼うのではなく、真剣に最期まで見届ける覚悟を持って選んでほしいと思います。
- マンチカンが早死するといわれている理由は、他の猫と比べて平均寿命が短いため。それは遺伝子疾患の恐れがある猫種で、短足同士を交配しているとさらに奇形などもでやすく死産もあるため。
- 飼ってから「こんなはずじゃなかった」とならないように、マンチカンの特徴を理解し、動物病院にこまめに行ける用意をしておくとよい
- 飼いにくい猫1位は「シャム猫」。理由はとても活発で神経質だから
- 飼いやすい猫1位は「雑種」。理由は色んな遺伝子を持っていて、体が強く長生きするため
猫も生きています。人間と同じように食べたらうんちもするし掃除が必要です。そういったことも考えて、最期まできちんと飼えるかぜひ家族と話し合ってみてくださいね!
寂しいのでコメントお願いします。