1980年から始まったドキュメンタリー番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』
動物好きな人は、テレビにかぶりつくようにして見ていたことと思います。2001年に放送が終了したことを知って、出演していたムツゴロウさんや動物王国がどうなっているのかが気になりました。
2023年現在のムツゴロウさんは何をしているのか?検索すると出てくる死亡説は本当なのか?徹底的に調べました。
結論から言いますと、ムツゴロウさんは今も生きています!動物王国だった場所には何もなくなり、その近くにムツゴロウさんが住んでいるそうです。
この記事では
- ムツゴロウさんの現在を調べると「死因」と出るわけ
- ムツゴロウさんの現在
- 北海道ムツゴロウ王国はどうなっているのか
- ムツゴロウ王国で一緒に暮らしていた石川さんの現在
を独自の感想と共にまとめてみました。
「ムツゴロウ 死因」と出てくるのはなぜか考える

「ムツゴロウ」と検索ワードに入れてみると「死因」というワードが出てきます。今も生きているのになぜこれが出てくるのかと考えました。
- 1980年に放送されていたテレビ番組『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』の時すでにおじさんだった(当時45歳)
- ライオンに指を食いちぎられた
- アナコンダに首を絞められた
- ゾウに振り回され、踏みつけられそうになった
- ムツゴロウ王国が閉園して借金3億円を抱えた
など、何度も身の危険を経験しているからでしょう。それに加え、テレビ出演がめっきりなくなったことも要因だと考えます。
今のテレビで当時のような映像が放送されれば、きっとクレームが入り放送が終了してしまうでしょう。そのくらい過激なシーンもたくさんあったのを覚えています。
しかしそれこそがムツゴロウさんが見せたかったことだったのではないかと、大人になった今はわかります。俗にいう「ヤラセ」ではない、「リアル」な世界を見せたかったのでしょう。
そして衝撃だったのが、借金3億円を抱えていたという事実です。今は返し終わったようですが、いったいどのような道のりだったのか、このあと解説していきます。
Q.いつ死んだ?A.ムツゴロウは生きています!
同じように出てくる検索ワードが「いつ死んだ」です。もう世間の人はムツゴロウさんが亡くなっているものと思っているようです…。
もう一度言いますが、ムツゴロウさんは今も生きています!!
生きているのに「死んだ」と噂されるのは気分の良いものではないと思うので、この記事でムツゴロウさんが今何をしているのかを徹底解説していきます。
ムツゴロウは生きている

ムツゴロウさんは生きていて、北海道で暮らしています!
【画像】現在(2023年)

2023年現在のムツゴロウさんは、おじいちゃんになっても元気に過ごされていました。
ムツゴロウさんの話(経験してきたことや考え)を動画に残し、世界中の人に見てもらいたい。そしてみんなを元気にしたい。という思いから、娘さんがYouTubeに動画を投稿していました。
2020年から始まった『ムツゴロウの656』では、ムツゴロウさんが経験してきたことや考え方を、ご本人がお話してくださっています。動物王国の話ではなく、ムツゴロウさんのルーツや世界中を旅しながら関わってきた人や動物たちとのことを話されています。
動物や自然と共に生きる事がどういうことなのか考えさせられます。気になる人は見に行ってみてください!
借金3億円を返済

「ムツゴロウ動物王国」閉園後、東京に開園した「東京ムツゴロウ動物王国」経営悪化でできた借金3億円の返済を、8年間かけて終了しました。
しかし本当はその経営にムツゴロウさんは関わっていなかったといいます。連帯保証人になっていたため、前の経営者がムツゴロウさんに借金を背負わせて逃げたのです。
その頃72歳だったムツゴロウさんは、衛星放送のレギュラー番組や地上波のテレビ番組へのゲスト出演、動物学校の講師やイベントなどの「営業」をして全国を回ったといいます。一番多かったのが文筆業で、雑誌や新聞などに頼まれて記事を書いていたようです。
自分が作った借金ではないのに、「うちにいた人間が作った借金だから」と全て責任を取って返済したムツゴロウさん。その苦労は並大抵のものではなかったはずです。
3億円の借金というのは、下手したら自ら命を絶つほどの額だと思います。そういうこともあって、世間で「死亡説」が流れてしまったのかもしれません。
ムツゴロウ現在の住まい

ムツゴロウさんは、北海道中標津町に建てたログハウスに住んでいます。500匹以上の動物と暮らしていた過去とは違い、今は犬一頭・猫一匹と暮らしています。
そこは広々として自然にあふれ、馬が嬉しそうに草を食べる所です。道端に落ちている梨も自然が作ってくれた動物たちの食べ物で、ムツゴロウさんの家にもエゾリスやモモンガが来るので食べ物をあげたりしているそうです。
野生の動物に食べ物をあげても普通は警戒して食べてくれません。私も、飼い猫の残したドライフードや節分の豆を庭に蒔いたことがありますが、一つも食べてくれませんでした。
ムツゴロウさんは仲良くなる方法を知っていて実践しているから、野生の動物に食べ物をあげても食べてもらえるのでしょう。

人間は、野生動物である僕たちと仲良くしたいのかぁ
2023年現在、ムツゴロウは何歳なのか
ムツゴロウさんは、1937年4月17日生まれの87歳(2023年現在)です。
ムツゴロウさんプロフィールはこちら
ムツゴロウ王国があった北海道の現在
北海道にあった「ムツゴロウ動物王国」が、2023年になった今どうなっているのか気になります。
そのことについて書いてあるブログもいくつか見ましたが、「今は何もない」「ムツゴロウさんが住んでいる」などいろいろな情報が見つかりました。感想としては、ムツゴロウ王国には何もなくなっていて、牧草地も草が伸びまくり荒れ果てているイメージです。
本当はどうなのか、それぞれまとめてみます。
ムツゴロウ王国の跡地には何も残っていない


北海道にあった「ムツゴロウ動物王国」は、2004年に東京へ移設したこともあり今は何も残っていないようです。かつてそこで暮らしていた動物たちは、野に放たれたり、別の人の手に渡っていきました。
動物が大好きな私にとって、当時は憧れの場所だった動物王国が無くなっているのはとても寂しい気持ちです。しかしそこで暮らしていた動物たちは自然に戻ったり、新しい家で幸せに暮らしていると思うと、それもまたいいことなんだとも思います。
娘のために北海道へ移り住んだことがムツゴロウ王国のはじまり


ムツゴロウさんの娘が3歳の時、虫に刺されて泣いたことがありました。そのことがきっかけで「子供たちが自然と触れ合っていないことが原因で、心が育たないという一面があるのではないか」と考えたそうです。
そして36歳の時に「動物と共に存在すること」を求め、北海道移住を決意しました。
その地で、北海道の馬(道産子)の魅力をたくさんの人に伝えるため、2頭の馬を飼ったのが「ムツゴロウ動物王国」の始まりだといいます。
まだ小さい子供を連れて、北海道という寒さの厳しい所へ移住するのは勇気が必要だったでしょう。しかし、それが「生きるということがどういうこと」なのか、「自然と共に生きていくためにできる事は何か」を考えるきっかけにもなると考えたのだと思います。
ムツゴロウ王国の場所は北海道厚岸郡浜中町


ムツゴロウ王国があった場所は、北海道厚岸郡浜中町です。今の動物王国には何も無いようですが、浜中町は自然にあふれた素晴らしい土地だと思います。
浜中町HPを見てみると『ルパン三世宝島プラン』というものがありました。浜中町は「ルパン三世」の原作者モンキー・パンチさんの生まれ故郷だそうです。ルパン三世ファンにはたまらないでしょう。
他には「大自然の中で牛飼いになれる町」や「ヒグマ目撃情報」などもあり、自然にあふれた場所だということがわかります。
ムツゴロウ王国があった場所の近くにムツ王国がある


「ムツゴロウ動物王国」だった場所の近くに「ムツ王国」があります。娘夫婦が経営しているその王国は、乗馬体験ができる牧場なんだそうです。
そこでは、スタッフが馬を引いてくれないし、鞍付けや片づけもしてくれません。
それはなぜか?鞍付けや片づけ、馬の世話を通してコミュニケーションをとり馬と仲良くなって乗馬すること、これこそが本当の乗馬の楽しさだということを伝えたいからだそうです。
ムツ王国のブログを読んでみると雑さは一切なく、丁寧に優しく、乗馬って楽しいよ!と伝えようとしてくれているのがわかります。
ツアーもあるようなので、馬と友達になりたい人は連絡してみてください♪



もうすぐ春だし、北海道の自然の中で乗馬したいな~
東京ムツゴロウ動物王国


北海道のムツゴロウ動物王国を閉園したのち、2004年7月に東京都あきる野市東京サマーランド内に「東京ムツゴロウ動物王国」を開園しました。
しかし2007年に、入場者の伸び悩みが理由で閉園してしまいます。開園当初は年間30万人の入場者を想定したのですが、閉園までの合計入場者数は30万人だったそうです。
テレビ番組ではとてつもない人気を博していたのに、なぜ「東京ムツゴロウ王国」には期待していた数のお客さんが来なかったのでしょうか?
私が考えるに、ムツゴロウ王国はもともと北海道にあって、その大自然の中で見る動物たちと人間の共存している姿が視聴者の心をとらえていて人気番組だったのだと思います。それなのに、作られた自然の中で暮らす動物たちの魅力は激減していて、来場した人の目には輝いて見えなかったのではないかと思います。
本当の自然の中に暮らす動物の目は輝いています。「東京ムツゴロウ王国」では、本当の北海道のよさを伝えられなかったのかもしれません。「また来たい!」と思ってもらうには、動物本来の輝きを見せる必要があったのだと思います。
園内には犬・猫・馬が少しいただけ
「東京ムツゴロウ動物王国」の経営者はムツゴロウさんではなく別の会社でした。
しかも、開園した目的は「東京サマーランド」にお客さんを呼び込むためだったという記事も見ました。園内には犬や猫、馬が少しいるだけで、とても「動物王国」と呼べるものではなかったように思います。
最初からサマーランドへの客引きが目的だったのに明かさず、有名なムツゴロウさんの名前を利用したのでしょうか…。そして経営破綻してできた借金はムツゴロウさんに背負わせてるのだとしたら、本当に許せない話です。
そしてそこで生活していた動物たちも、幸せに暮らせていたのか疑問です。今は北海道に戻ったということなので、ホッとしているかもしれませんね。
ムツゴロウ王国にいた石川さんの現在
ムツゴロウ王国の石川利昭(石川百友坊)さんは、22歳ごろからムツゴロウ王国で動物の世話をしていた人で、2023年3月で71歳になります。
2015年頃の石川さん
石川利昭さんはムツゴロウ王国が閉園されてからも、きっとムツゴロウさんみたいに犬や猫と幸せに暮らしているんだろうと思い調べてみると…
実際は、北海道でブリーダーをしていたのですが、犬の販売許可を取らずに販売していて「悪徳ブリーダー」になっていました。
自分の家で生まれた犬を年2頭以上の販売があると業とみなされ「第一種動物取扱業の登録」が必要なところ、無許可販売をしていたことがわかりました。さらに、偽の登録番号を掲示していました。
SNSで、家で生まれた犬を無償で譲るという風な書き込みをして、実際はメール内で子犬の代金を請求していたという情報もありました。
ムツゴロウ王国で暮らしていた人が、まさかそんなことになっているなんて…とショックでしたが、2015年の情報だったのでもう少し他の記事も見てみました。
石川百友坊・秋の集いを開催している


動物愛護管理法違反で指導を受けた石川さん、今は「石川百友坊・秋の集い」というものを開催していました。
2020年に他の方が投稿していた動画には、たくさんのサモエドが写っていました。
2015年の違反をしていた時の画像には犬小屋の周りに柵はありませんでしたが、2020年の動画にはきちんと柵が設置されていました。
今は過去を改め、正しく飼育・販売していることを願っています。
まとめ
ムツゴロウさんについてまとめてみましたが、いかがでしたか?
- ムツゴロウさんの現在を調べると「死因」と出るわけ
- 1980年時点ですでにおじさんだった
- 何度も身の危険を乗り越えている
- 借金3億円を背負わされた
- ムツゴロウさんは現在、北海道中標津に動物たちと共存している
- 北海道のムツゴロウ王国には何もなくなったが、近くの浜中町に「ムツ王国」という乗馬牧場ができている
- ムツゴロウ王国の一員だった石川さんは悪徳ブリーダーだったが、今はきちんと犬を飼育しているようだった
借金を背負わされたのにきちんと責任を取ったムツゴロウさんは、本当にかっこいいなと思いました。もし自分だったら、同じようにできていただろうか?最悪の場合、自ら命を絶っていたかもしれません。戦争中を生き抜いたという強さもあるかもしれませんが、動物たちの純粋さもムツゴロウさんを支えてくれたのかもしれません。
私もムツゴロウさんと同じようにとまではいけないと思いますが、せめて近所のネコに逃げられない程度に動物と仲良くなりたいと思います。
また昔のようにムツゴロウさんのお話が聞きたいと思った人は、ぜひ「ムツゴロウの656(YouTube)」を見てみてくださいね!
寂しいのでコメントお願いします。