「オリーブオイルは健康に良い」と聞いて、とりあえず特売品で売られているオリーブオイルを買ったことありませんか?
実は世界で売られているオリーブオイルの内、7割が偽物と言われているのです。
そこで今回は以下のことを徹底的に調べました!
- オリーブオイルって何がそんなに良いの?
- オリーブオイルの偽物と本物の違いって?
- 買ってはいけないオリーブオイルの特徴
- 買っていい本物のおすすめオリーブオイル
オリーブオイルが健康に良いと言われる効果とは

オリーブオイルには数々の健康効果があると言われておりますが、
その中でも特に大きい3つの効果を説明していきます。
三大栄養素の一つ
人間が生きていく上で欠かせない三大栄養素は次のとおりです。
- 糖質(炭水化物)
- タンパク質
- 脂質
このうちの「脂質」がオリーブオイルですが、脂質は摂りすぎると中性脂肪が増えます。
生活習慣病になる危険性もあるため、質の良いオイルと適量を守りましょう。
オレイン酸を多く含んでいる

上のグラフでわかる通りオリーブオイルは他の油にくらべてオレイン酸が多く含まれています。
オレイン酸は、
- 血液中の悪玉(LDL)コレステロールを抑制する
- 動脈硬化や生活習慣病の予防にもなる
と言われています。また、人間の皮膚にも含まれているため化粧品の原料としても使われています。
ポリフェノールが多い
ポリフェノールといえば、
- 抗酸化
- 老化防止
- 紫外線対策
などのイメージがありますよね。
ポリフェノールは、ほとんどの植物に含まれる苦味や色素の部分で5000種以上あります。
ここではオリーブオイルに含まれる主なポリフェノールを紹介します。
オリーブオイルに含まれるポリフェノール名 | 特性 |
---|---|
オレウロペイン | 強い抗酸化作用をもつ 美肌・コレステロールの酸化を防止 |
ヒドロキシチロソール | 強い抗酸化作用をもつ 抗炎症・抗菌・抗ウイルス・抗腫瘍 |
オレオカンタール | ピリッとした刺激がある 脳の炎症をおさえる |

カラダに良いことは分かったけど、オリーブオイルならどれでもいいの?



オリーブオイルには残念ながら、
「偽物」と言われるものがたくさんあるの。
オリーブオイルは「本物と偽物がある」と言われていますが、なぜ偽物と呼ばれるのでしょうか。
次の項では理由を検証し、本物と偽物の違いは一体どこなのかを深掘りしていきます!
オリーブオイルが偽物と言われる理由は?本物との違い


「オリーブオイルの偽物」と言われる理由は3つ。
くわしく解説します。
オリーブオイルの偽物は日本だけじゃなかった!
偽物のオリーブオイルがそこら中で売られているのは日本だけではないのです。
なんと!オリーブの産地として有名なイタリアでも偽物が出回っています。
イタリアではエキストラヴァージンオイルの欠陥商品が安く売られており、イタリア人も偽物だとわかっています。
世界と日本では「本物」と判断する基準が違う
世界では偽物と言われていても、日本では本物になってしまう。
これが「日本のオリーブオイルはほとんど偽物」と言われる大きな理由です。
基準の違いを詳しく見ていきます。
世界基準(IOC) | 日本基準(JAS) |
---|---|
![]() ![]() | ![]() ![]() |
・化学分析の結果、酸度が0.8%以下であること ・専門のオリーブオイル鑑定士が実施する官能検査で、認定されること | ・IOCに参加していない ・エキストラヴァージンオイルという定義がない ・酸価2%以下であればオリーブオイルと言える |
世界の基準はスペインに本部があるIOC(国際オリーブオイル協会)で定められています。
世界では「酸度0.8%以下」と定義されています。
※酸度とはオリーブオイルの鮮度を表す数値で、低いほど新鮮なものといえます。
一方で日本の基準は「酸価2%以下」これを酸度になおすと、
酸価×0.503=酸度 の計算式が必要です。
酸価2%のオリーブオイルなら2%×0.503=1%(0.8%より大きい)
世界基準はクリアしていなくても日本では基準を満たしています。
ややこしいですね。
産地偽装
商品ラベルに記載される産地も世界と日本では違っていました。
例えば、チュニジアとギリシア、トルコ3カ国のオリーブオイルをイタリアで瓶詰めした場合。
世界基準 | 日本基準 |
---|---|
EU内とEU外の混合オリーブオイル | 原産国:イタリア |
世界では混合と記載しなければいけませんが、日本では最後に加工した国を記載するだけなのです。
エキストラヴァージンオイルの世界基準は、収穫から72時間以内に採油しなければいけません。
2カ国以上の混合オイルはそもそも基準を満たしていないのでは?という疑惑が生まれます。
ここでも基準が世界と日本で違うため、産地偽装を証明することは出来ません。
以上が、オリーブオイルが偽物と言われる理由です。引用したものは以下のオリーブオイルソムリエのKOKOさんの記事です。イタリアでのオリーブオイルの現状を知ることができますよ。
上質なエキストラヴァージンオリーブオイルの特徴は、オリーブの実のフルーティな香りがして、舌にピリッとした辛味と苦味があることです。
オリーブオイルはどうして偽物が多いのか?



本物と偽物の区別ってむずかしいね、
もっと簡単に見分けられない?



表示を見れば簡単な方法があるよ!
くわしく説明するね
買ってはいけないオリーブオイルの特徴はたった2つだけ!
買ってはいけないオリーブオイルの特徴として、次のことが一般的に言われています。
- 安すぎる
- 容器がプラスチック
- 大容量
- 透明容器
- 認証されていない
- 香りが良くない
- 温度管理されていない
オリーブオイルが身体に良い理由は次のポイントでした。
- オレイン酸
- ポリフェノール
安くても、容器がプラスチックでも、大容量でも、この2つが含まれているものであれば本物のオリーブオイルと言えますよね。
ではどうやって見分けるか。商品ラベルにはそこまで書いてありません。
本来であれば味見をして香りや味などに違和感がないかを試すべきですが、スーパーで開けるわけにはいきません。
しかも、味見をしたところで違いがわからないことがほとんど。
そこでオリーブオイルを選ぶときのポイントは
- 容器が透明ではないか
- 認定マークがあるか
この2つの特徴だけに注目して、くわしく説明していきます。
透明容器に入っているもの
筆者は10年以上アロマセラピストとして、植物オイルやアロマオイルについて携わっています。
植物オイルなどは、必ず遮光容器(光を遮断するもの)で保存することが必須。
光による酸化や劣化を防ぐためです。
一般的に売られているオリーブオイルもほとんど遮光容器に入っていますよね。
しかし特売品などで安く売られているオリーブオイルの中には、無色透明の容器に入っているものがあります。
それは偽物だと思った方がいいでしょう。
認定マークがないもの
世界と日本ではそもそもの基準が違うことを説明しました。
では、購入時の目安にするものはどれか。
認定マークのないオリーブオイルは偽物の確率が高いです。
以下の認定マークを目安に購入しましょう!
![]() ![]() | EU | ヨーロッパの有機栽培認証(世界一厳しいと言われている) |
![]() ![]() | DOP | EUに与えられた保護原産地呼称 ・生産地 ・品種 ・栽培及び生産方法 ・品質条件 などの条件を完全に守った製品 |
![]() ![]() | IGP | EUに与えられた保護地理表示 ・産地ならではの特徴や質がある製品 ・「生産」「加工」「調整」のうち最低1工程が 同一地域内で行われている製品 |
![]() ![]() | ICEA | イタリアの有機栽培認証機関 ・日本でも認められている ・化粧品にも使われている |
![]() ![]() | USDA | アメリカのオーガニック認証 ・95%以上のオーガニック素材を使用 |
![]() ![]() | JAS | 日本の有機認証 ・薬や化学肥料を使用しない製品 |
![]() ![]() | JOA | 日本オリーブ協会 ・IOCに加盟している |
EUやJASなどは多くのオリーブオイルで見かけます。
- 特にお気に入りのオリーブオイルがない
- オリーブオイルの質は気になるけど高いものは買えない
- いろいろなオリーブオイルを試してみたい
などと考えている人は、上記の認定マークを参考にいろいろと試してみてくださいね。
買っていい本物のオリーブオイル2つの特徴



選ぶ基準はわかったけど、
調べる時間もないし、
スーパーで選ぶのも大変。
これが一番ってやつ、
教えてくれない?



まかせて!
オリーブオイルの具体的な
銘柄を教えるね。
オリーブオイルを選ぶ基準は容器と認定マークでした。
そのほかにおすすめの買っていいオリーブオイルがあります。合わせて具体的な商品も紹介しますね!
世界の研究で証明されたオリーブオイル
以下の動画ではおすすめオリーブオイルを見ることができます。
偽物のオリーブオイルを裏付けるカリフォルニア大学の研究結果があったとは!
この動画でオススメしているオリーブオイルは以下の商品です。


KIRKLAND(カークランド)
オーガニックエクストラバージンオリーブオイル
1832g(並行輸入品)
amazon価格:¥2,750
この商品はコストコでは¥2,000以下で買えます!
ただし、容量が多いので開封後の酸化を考えると大家族向けですね。
お友達とシェアするのもオススメします。
他にも動画の概要欄でオススメしていたオリーブオイルの一覧は以下のとおりです。
名称 | カリフォルニア オリーブランチ | コブラム エステート クラシックフレーバー | コブラム エステート ライトフレーバー | コブラム エステート ロバストフレーバー |
画像 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
価格 | ¥2,900 (500ml) | ¥1,750 (375ml) | ¥1,698 (375ml) | ¥1,750 (375ml) |
ドレッシングにかけたり、マリネやパンにも合いそうです。
同じメーカーの比較や贈り物にも良さそう!
オリーブオイルコンテストで受賞したオリーブオイル
日本では日本オリーブオイルソムリエ協会という団体が存在します。
その団体によるOLIVE JAPAN® というオリーブをテーマにした最大のイベントが開催されていますが、
その中でオリーブオイルコンテストという品評会があります。


2022年は世界27カ国から816品ものエントリーがあり、599品に賞を授与しました。
引用元:OLIVE JAPAN公式サイトより
オリーブオイルの味がわかるプロ(ソムリエ)たちが実際にテイスティングをして、選ぶのですから、間違いないオリーブオイルといえます。
amazonで売られている受賞歴のあるオリーブオイルを選んでみました。
名称 | オロ・デル・デシエルト アルベキーナ | FATTORIA AMBROSIO (リゼルバ) |
画像 | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
特徴 | ・オリーブジャパン2015最優秀賞 ・有機JAS認定商品 | ・オリーブジャパン2020最優秀賞 ・世界中から注文が殺到している |
価格 | ¥3,850 (250ml) | ¥7,600 (500ml) |
高級感があり、いかにも美味しそうなオリーブオイルですね。
プレゼントでもらったらテンション上がりそうです。
まとめ


この記事では以下のことを解説しました。
- オリーブオイルの重要な栄養素はオレイン酸とポリフェノール
- 世界と日本の基準が違うため本物・偽物は正確に区別できない
- 透明容器と認定マークないものは買ってはいけない
- おすすめオリーブオイルは
- 研究によって証明されたもの
- 受賞歴があるもの
毎日のように使っている、料理には欠かせないオリーブオイル。
本物と偽物の違いが分かっても、最後に判断するのは自分の舌です。
日頃から健康的な食事を心がけ、薄味にすることで味覚が鋭くなります。
さらにいろいろなオリーブオイルを試していくと「酸化しているかも」と気づきます。
生まれ持った本能(味覚)をきたえて、美味しいオリーブオイルを探してみてくださいね。
寂しいのでコメントお願いします。